ドクターのご紹介  

         
   小田野 行男 
   
Odano Ikuo
   専門科目:放射線画像診断科  
   
















   脳血流・脳糖代謝や脳の神経受容体イメージング、および全身のCT、MRI、SPECT、PETの画像診断の研究を通じて、針ヶ谷哲也薬局長と共同して、最も効果的な漢方治療の開発に取り組んでいます。学生時代から東洋医学に興味がありましたが、幸運にも山田光胤先生に師事することができ、今後の研究の方向性に一筋の光明がでてきました。
 昨今、物忘れを心配する方々や認知症が急増しています。物忘れを自覚はするが検査では異常がない場合(自覚的認知障害・自覚的物忘れ)、また検査では軽度の認知機能低下はあるが、日常生活には支障がない場合(軽度認知障害)があります。これらは漢方治療により改善することができます。古来(2千年前)より、健忘の治療に漢方が使われていました。
 次の図は、軽度認知障害の方の脳血流画像です。赤い部分は血流が低下している領域です。帰脾湯と十全大補湯を服用して1年後、赤い領域が減少・消失し、認知機能(MOCA-J)も改善しました。



 軽度認知障害は、毎年5〜15%がアルツハイマー病に進展すると考えられています。アルツハイマー病やレビー小体型認知症の漢方治療もある程度可能になってきましたが、やはり早期に治療を開始するのがベストです。物忘れをご心配の方は、是非一度ご相談頂けると幸です。
また、癌などの腫瘍性疾患に対して、専門とする画像診断(CT,MRI,PETなど;保険診療可能)を駆使して現在の病状を正確に把握し、適切な漢方治療を行います。

 
 
昭和49年 新潟大学医学部卒
昭和61年 新潟大学医学部助教授
平成17年 カロリンスカ大学精神科・研究アドバイザー
山田光胤先生と山田享弘先生に師事

日本東洋医学会認定 漢方専門医
日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本核医学会核医学専門医
PET核医学認定医
平成31年3月より金匱会診療所勤務

担当曜日
第3土曜日(10:00〜13:00)
第5木曜日(13:30〜16:30