「夏負け、夏風邪、クーラー病」 漢方で夏を元気に!      

                          金匱会診療所所長 山田享弘


 夏負けの症状
  ■疲労感、体のだるさ ■手足の脱力
  ■気力の衰え     ■下痢、軟便
  ■体重減少      ■食欲不振

 上記症状が夏の後半から起きる場合が多い

 夏負けの予防
 1.冷たい飲食物(胃腸を冷やす)を摂りすぎない

 2.栄養のバランスを考えた食事をする

 3.寝冷えをしない(特にお腹を冷やさない)

 4.クーラーの当たりすぎに注意

 夏負けによく用いる漢方薬

清暑益気湯:元来虚弱体質の人が、夏の暑さで体力を消耗し、食欲不振に陥り、疲労倦怠、下痢傾向、体重減少、

あるいは息が切れて苦しい、手足がほてる、寝汗や冷や汗が出るなどの症状が在る時に用いる。また、精神疲労にも用いる。

五苓散:暑さで脱水症状になるのを防止する。暑い中に出ていく前に服用すると効果的。
その他、二日酔いや帯状疱疹にも用いられる処方。

 夏風邪の特徴

・クーラーによる冷え、寝冷えなどほとんどが身体を冷やしたことによって起こる。この場合、背筋がゾクゾクするような、
悪寒ばかりあって熱感のない陰病(寒証)の風邪になりやすい。

・お腹を冷やすことにより、胃腸型の感冒にもなりやすい。

・暑いため、布団に入っていられず、またクーラーなどで身体を冷やすため、なかなか治らずこじれることが多い。

 夏風邪をひかないために

・電車の中などクーラーの強い場所へ行く時は、カーディガンなど上に着る物を必ず持っていく。

・寝冷えをしないように、寝る時には部屋の温度管理をしっかりする。また、裸で寝ないこと。

・汗をかいた後にクーラーで冷やしすぎると風邪をひきやすい。

・冷たい物を摂りすぎてお腹を冷やさないようにする。

・咽からくる風邪が多いが、咽に違和感を感じたらすぐに、よくうがいをすること。

・乾布摩擦は効果的である。