生薬の品質管理について            

                           金匱会診療所薬局長 針ヶ谷哲也

 
生薬を取り扱う上で非常に大切なことは品質管理と撰品だと思います。
当診療所では皆様に安心して品質の良い生薬を服用していただくために、日々取り組んでおります。

@温度と湿度の管理が大切です
 診療所薬局の湿度・温度は一年を通じてほぼ一定に保たれております。これは梅雨時はドライ、
 夏〜秋は冷房、冬はほぼ暖房無しという状態で保たれています。

A生薬の循環
 生薬の棚を充填する際、たえず古い生薬から先に出るようにしています。
 この循環によっていつも新鮮な生薬が患者さんの手元に届くように心掛けています。

B要冷蔵の生薬
 葉っぱものの生薬、湿気・粘度が高い生薬は虫やかびが付きやすいので開封後は冷蔵庫で
 保存しています。

C安定供給
 四季・天候に影響されることなく、一年を通じて一定の品質の生薬が使用できるように、
 各メーカーと協力して取り組んでいます。

D安全性
 安全性につきましては一番大切な問題ですので、今後も色々な所で時折触れますが、残留農薬
 の検査、生薬の真贋、トレイサビリティーなど各メーカーと協力して患者さんに安心して服用して
 いただけるように日々努力しております。